本報告書は、文化芸術による効果的な復興推進を図るため、被災地域の復興推進活動に関与されている方々に伺った復興再生のニーズ・方法等の情報や知見をもとに、公的機関・民間団体等の連携協力による中長期的取組のあり方について、引き続き検討を加えるべき課題解決の方向性について取りまとめたものです。

第1章では復興推進活動の中から15の取組を紹介し、これらの情報から見えてきた文化芸術による復興推進の今後の展望と課題を述べています。

第2章では調査研究会が行った「被災地方公共団体の復興計画等に記載された文化芸術の復興に関する内容」および各調査研究委員からの報告等から被災地方公共団体の復興計画における文化芸術の意義や役割について主な論点を整理しました。

第3章では将来の災害に備えた仕組みづくりに向けて、阪神淡路大震災や東日本大震災からの教訓を踏まえ、支援の仕組みづくりのための方向性を探っています。