ご覧のページは、これまでのコンソーシアムのホームページを活用し、コンソーシアムの活動記録や資料等をアーカイブ化したものになります。

「黒塚」発信プロジェクト 黒塚上映会+トークセッション

イベント紹介

2014年度に完成した≪KUROZUKA 黒と朱≫と初披露となる≪KUROZUKA 黒と光≫のダブル上映会と、多様なジャンルから「黒塚」にアプローチするトークセッションが、2月21日(日)、フォーラム福島4(福島市曾根田)で開催されます。


京の都から東北へ。仕える公家の娘の病を治すために胎児の生き肝を得る旅に出た乳母・岩手。流れついた奥州・安達が原で目的を果たします。しかし、殺めた妊婦が持っていたお守りから、己が手を下したのは京に残してきた実の娘の愛衣と知り…。狂気のあまり鬼婆と姿を変え、安達ヶ原で人を喰らっていた鬼婆は、後に旅の僧侶・東光坊祐慶と仏の力によって成仏。葬られた地は「黒塚」と呼ばれるようになりました。


福島県二本松市(元・安達郡大平村)を舞台とする安達ケ原の鬼婆の伝説は、地方と大都市圏の供給、消費の関係、中央から東北への眼差しをも暗示させます。また、安達ヶ原の鬼婆伝説に取材した能の演目「黒塚」の糸車に示されるように、時間をテーマとし、決して引き返すことの出来ない血筋を断ち切った「悲しみ」を含んでいます。「黒塚」発信プロジェクトは、このような「黒塚」の伝説・伝承をテーマに、東北の精神性・風土を探究するものです。


2014年、2015年。「黒塚」発信プロジェクトから、二人の表現者による二つの映像作品が生まれました。
2014年―コンテンポラリーダンサー・平山素子主演≪KUROZUKA 黒と朱≫
2015年―舞踏家・大野慶人主演≪KUROZUKA 黒と光≫
「黒と朱」は、岩手とその娘・恋衣のイメージから制作されました。
「黒と光」は、鬼婆と東光坊祐慶のイメージから生まれました。


福島への、東北への思いと問いが凝縮した「黒塚」の世界。ぜひ目撃してください。


詳細は下記「公式サイト」をご覧下さい。




◆上映会


≪KUROZUKA 黒と朱≫
主演・舞踏:平山素子(コンテンポラリーダンサー)
映像監督:高明
音楽:野島健太郎
企画・美術:渡邊晃一
制作年:2014年


≪KUROZUKA 黒と光≫
主演・舞踏:大野慶人(舞踏家)
映像監督:古田晃司
音楽:落合敏行
企画・美術:渡邊晃一
制作年:2015年


◆トークセッション「黒塚」


出演:東雅夫(文芸評論家/「幽」編集顧問)
         和合亮一(詩人)
         懸田弘訓(伝統芸能研究者/福島県民俗芸能学会調査団団長)
         鈴木裕美子(福島大学教授/舞踏研究者)
モデレーター:渡邊晃一(福島大学教授/美術家)


【第1部】表現としての黒塚-伝説・文学・芸能
              東雅夫×渡邊晃一
【第2部】交差する視線-黒塚から
              東雅夫×和合亮一×懸田弘訓×鈴木裕美子
              モデレータ:渡邊晃一

イベント概要
イベント名 「黒塚」発信プロジェクト 黒塚上映会+トークセッション
開催期間 2016年02月21日(日)
14:00~16:30
エリア 東北エリア(福島県)
開催地 福島県
会場 フォーラム福島4 (福島市曾根田6-4)
料金 無料
問合せ先 はま・なか・あいづ 文化連携プロジェクト実行委員会事務局 TEL:0242-28-6067
主催 はま・なか・あいづ 文化連携プロジェクト実行委員会