開会の挨拶のあと、ARTS for HOPEの高橋代表より、全体としての活動報告があった。

その中で、東日本大震災から歳月が 経つにつれ、資金支援・募金は減少傾向にあること、逆に活動内容は、震災直後よりもどんどん充実しており、現地の行政機関等との連携も増えてきていると述 べられていた。東京本部は、活動と資金繰りのギャップを埋めるために助成金の申請等に奮闘しており、活動を継続していくことの大変さを垣間見た気がした。

その後、各支局からの報告がビデオレター等で行われた。岩手支局は主にコミュニティーの活性化に力を入れており、カラフルで温かみのある布をつかって、お しゃべりしながら手を動かす、「ハッピードールプロジェクト」が映像で紹介された。宮城支局は、サイレントアートプログラムという手話付のアートプログラ ム等の障害者支援を行っている報告が映像で紹介された。福島支局は、自治体の協力のもと、公園の遊具や建物の外壁を子ども達と共に色を塗り、明るい街にし ていく活動等が映像と出席スタッフによって紹介され、子育て支援や行政とのタイアップが特徴となっているようだ。

報告会は、豊かな色彩で 創作された作品で飾り付され、見た目にも華やかで、楽しい雰囲気の報告会だった。文化芸術による復興推進コンソーシアムとして、まだこのような活動を知ら ない（知りたい）と思っている人たちに情報を広げていくこと、創作された作品を何かの形で紹介していくことが出来ればと考えながら、会場を後にした。