レポート
「福島オールスター百貨店」に参加してきました!
先日12月13日(金)、ビッグパレット福島にて開催された「福島オールスター百貨店」に参加してきました。
午前中は、「担い手・未来トーーク!!!」と題した東京や福島で復興活動をしている若手によるトークイベントで、コーディネーターは、コンソーシアムの復興推進員でもある福島大学・天野和彦氏が務めていました。
トークテーマは、全部で6つ。
①現在の活動でやりがいを感じた瞬間
②ぶっちゃけ大変だったこと
③震災後、大切にしている宝物・思い出の品紹介コーナー
④復興ってなに?
⑤これからの福島、どんな未来にしたい?
⑥わたしの福島宣言、一言メッセージ
印象的だったのは、「震災で出来た“人の縁”を大切にしたい」という言葉が全テーマに共通して登場したことでした。
仮設住宅に居住されている高齢者の方々が、ふとした瞬間に発する「福島市に来て良かった」「(ボランティアに対して)また来るんでしょ?」という言葉、「やることはたくさんあるけれどそれが楽しい」と話す学生ボランティアの笑顔に心温まりました。
また、天野氏が中越地震の際に携わった人々の「震災直後は、“震災のせいで”と思っていたけれど、9年経った今は“震災のおかげで”と思えるようになった」「震災が無かったらと思うとゾッとする」との言葉は、とても心強く感じられました。
昼休みには、隣接会場で催されていた「福島オールスター百貨店」を巡りました。
B級グルメのグランプリを獲得した「なみえ焼きそば」や、会津木綿を使った雑貨など、様々な団体が参加し、とても活気に溢れていました。
午後は、「第8回JCN現地会議in福島」に参加しました。
こちらは、現地で活動するNPO団体のこれまでの活動の取組事例や今後の課題についての報告でした。
コ ミュニティ再生のために動く田村市復興応援隊、喜多方の自力除染の取組、南相馬のジャブジャブ池、いわき市の広報誌『一歩一報』、ふくしまNPOネット ワークセンターが福島駅前に開設したコミュニティスペース「チョコラボ」等々、様々な取組事例が報告された中で、やはり印象に残ったのはNPO法人 昭和横丁の志田氏による川内村の緊急を要する報告でした。
ビッグパレット福島に隣接している南一丁目応急仮設住宅を含む、川内村の村外仮設 住宅者は現在約680名おり、高齢者、無雇用者、障がい者世帯など無収入、徴収入者が多く、既に生活保障も打ち切られ、米や食料、衣料等が不足し、年を越 せるかを心配している状況とのことです。
詳細は下記URLをご覧ください。
今回このイベントに参加させていただき、これまで行われてきた取組の把握だけでなく、復興が進むにつれて見えにくくなるニーズの問題や、仮設で出来上がってきたコミュニティが自立によって消えていってしまうという切ない矛盾も見えてきました。
やはり生活への支援と同時進行で、継続性のあるコミュニティの確立への支援をしていかねばならないと思いました。
今後コンソーシアムが文化芸術の切り口で取組むにあたり、多くのヒントを得ることができ、とても貴重な機会でした。
(松)
イベント名 | 福島オールスター百貨店 |
---|---|
開催期間 | 2013年12月13日(金) |