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レポート
『東京二期会×藤原歌劇団 夢の共演コンサート』ワークショップ開催

イベントレポート
事務局ブログ

【MJCワークショップ】13:00~14:30原町聖愛保育園 


 課題曲「明日という日が」と合唱曲「花は咲く」を児童合唱の子どもたちが通して歌い、二期会の歌手の方が聞いて、それぞれ感想を込めた自己紹介が行われるところから、ワークショップは始まった。


 


 プロの方からの感想では、姿勢や目線、表情について指摘があり、お手本を見せながら、一緒に修正を行った。
ある程度、理解出来たところで、もう一度歌い、今度は、歌詞の意味やどの部分にどういう風に気持ちを載せて歌うかなど次の課題を一緒に修正し、もう一度歌うことを繰り返した。修正を加えるたびに、子ども達の歌が明らかに良くなっていき、1時間半の間で、誰が聞いても分かるくらいに上達した。修正ポイントの引き出し方やどのように修正していくかなど、さすがプロの技であると感心したと共に、繰り返し歌うことで、体感で覚えていく子供たちの呑み込みの早さにも感心したワークショップとなった。


 


 その後、4名の歌手の方が、パートごとに第九を歌い、ソプラノ以外のパートを聞かせてメロディーではない部分のバランスの重要性について実演を交えながら学習した。休憩を挟んで、各パートが主役になる歌を二期会の方がそれぞれ歌い披露した。バリトン(バス)歌手の童謡「ぞうさん」が、本当に目の前にゾウさんがいるようで、子供達がキラキラした目で見つめる姿が印象的だった。その後、児童合唱の歌の部分修正を再び行い、指揮者の先生の前で全員が歌って、ワークショップが終了した。
 短時間で、見違えるほど子ども達の歌が良くなり、児童合唱の先生方のにこやかなお顔も印象的だった。
 強いて課題を挙げれば、本日は初対面であり、子ども達の反応に始めのうち硬さがみられたため、交流の仕組がもう少し上手く取れるともっと良かったと思う。
 スペースの広さや時間的な制約があったことも原因ではあったと思うが、本番までに、運営部分も含めて、もっと交流できる時間を持てると良いと思った。


 


【原町女声合唱団ワークショップ】15:00~16:30ひばり生涯学習センター 


 到着した際に、女声合唱団の代表の方から、まだ集合したばかりで発声練習から始めたいとの申し出があり、またコンクールがあることから課題曲『「心の四季より」“風”が』を重点的に練習したいとの要望があった。発生練習の後、同じように2曲を歌い、歌手の方の自己紹介と感想からワークショップが始まった。今回の修正点は、美しいハーモニーだが、もっと声のパンチが前に出ると良いというところから課題曲『「心の四季より」風が』を中心とした実践練習となった。


 


 ソプラノ・メゾソプラノ・アルトのパートがそれぞれ7名ずつで構成されている合唱団をメゾとアルトがメロディーとなる部分を重点的に練習していき、高音は低いところから上げるのではなく、上から被せるようなイメージといった練習を行い、最後は、大変表情のある曲に仕上がった。


 


 今回は、スペースも広く、女声合唱の周りに指導に入らない3名の歌手の方が散らばる形で、4名の配置に工夫がされていることも、より全体の空気間に一体感が出て良かったと思う。
 また、2つのワークショップを通じて、4名の息がぴったりだったことも頼もしいワークショップとなった。
 今回のワークショップを、重ねることににより、本番の成果発表がすばらしい作品になっていくのだと楽しみに感じた。

イベント概要
イベント名 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業(特色ある文化芸術活動推進) 社会包摂型若手オペラ等人材育成事業「歌によるソーシャル・インクルージョン・イン・福島」 東京二期会×藤原歌劇団 夢の共演コンサート
開催期間 2015年03月10日(火)
【開場】18時
【開演】18時30分
エリア 東北エリア(福島県)
開催地 福島県
会場 さくらホール(南相馬市鹿島生涯学習センター)
料金 有料
全席自由 500円
問合せ先 リフコム会津 TEL.0242-37-0771
主催 文化庁|公益財団法人東京二期会 
共催 公益財団法人日本オペラ振興会(藤原歌劇団)
後援 南相馬市 | 福島県 | 福島民報社 | 福島民友新聞社 
協力 文化芸術による復興推進コンソーシアム | 株式会社テンポプリモ | 株式会社リフコム会津