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レポート
「和光3・11を忘れない」 イベントレポート

イベントレポート
「和光3・11を忘れない実行委員会 」事務局 齋藤大介

「和光3・11を忘れない実行委員会」事務局より、2015年3月12日(木)~14日(土)、埼玉県和光市民文化センター「サンアゼリア」で開催された、『和光3.11を忘れない』イベントレポートをお寄せいただきました。当日の様子が伺えるレポートです。


1.「漂流 ふくしま」写真・作品展(3月12日~14日) 


12日(木)


 


1時から5時まで、193人の来場者。色々な来場者をガイド。
例えば、ここの掃除のおばさん。「私の前妻の息子が仙台で 3・11の時、社長に言われて3階まで資料を取りにいったら、津波で、屋上まで逃げて助かったのよ。娘も福島県石川町に今も暮らしているけど、不安がってる。」
例えば、高校の先生夫妻、「なかなか思っていることが言えない環境になってきて、原発のことも本当はどうなのか」。
高校生3人連れは、バトミントン部。相馬で東洋大バトミントン部の学生が地元の子供たちに教えに来てた」というと、「へえ~!」。
そして、藤田館長。また、スタッフとして参加してくれた方々も 色々。1000人チェロ高橋さん、レスキューボランティアさんなどなど。初日、無事終了。


13日(金


 


朝から、写真展示と、他の場所をうろうろ駆け回ったが無駄な時間も多く、他の人まで忙しくしてしまった。反省!夜は、明日本番のオケ・合唱音あわせ。石巻から合唱団、慶應志木高ワグネル、和光市内中学生、宮崎県えびのや群馬県太田からもグループ初参加。凄い数。まだまとまらない。でも、凄い。明日が楽しみ。 


14日(土)


 


 朝9時、「漂流 ふくしま」写真・作品展に、昨晩宿泊された石巻合唱連盟有志のメンバーが、「団体見学」。重鎮、新田、山田先生らも、良い笑顔。


            


やはり、ほかで忙しく、午後からはレポート不能。ただ、8時すぎまで「撤収作業」が続き、お疲れさまでした。  


2.和光3・11つながりカフェ(3月14日)


レポートできるほど、は席につけず、見ていられなかったので、部分的なレポート。


 


10時、「和光3・11つながりカフェ」開始。10時15分すぎから、「311 有志」合奏団伴奏で、6曲の童謡、2曲のタンゴ。
いつもなら、チェロで参加している私は、司会。チェロは、いつもはヴァイオリンかヴィオラの古賀さん。私より上手い。
会場は、主に東北各地から和光市近隣に避難している方々が前列。なんとなく、仮設住宅での演奏とカブる雰囲気。
予定の11時前に終わると、アンコール!これは予期せぬ出来事。で、クンパルシータ。


             


11時からは宮城県亘理町の津波語り部。
1時から対談。私は、後半の「詩人宮尾さんと歌人三原さん」の対談を少しだけ覗き、また、ほかの裏方仕事に。


3.和光3・11を忘れないコンサート(3月14日)


11時すぎから、ステマネ、舞台誘導スタッフなどと、指揮者、ソリスト、400名の合唱団、80名のオーケストラの「着替え」「荷物置き場」の楽屋などの設定打ち合わせ。そして、1時大ホール入場可能となり、一気に待機していた合唱、オケメンバーが入場。1時半、ステマネからの入場退場などや並びなどの諸注意。


 


そして、練習開始。ホワイエでは、プログラムへの各種イベントチラシ挟み込みが始まる。
2時すぎ、大ホールでは第9。3時には、受付廻りのスタッフや中学生も15名ほどのボランティア、支援グッズ販売コーナースタッフも50名揃う。


 


4時20分、長蛇の列で、予定より開場を10分早める。当日券だけで140枚売れる盛況。結果、950人の入場で満席。開演前の「さくら募金」も、中学生の奮闘で、「お札がいっぱい」。


 


5時開演。
冒頭、石巻市文化協会西條会長からのご挨拶。そして、合唱250人のフォーレ「レクイエム」。あれ?練習と段違いの響き。40分間の演奏が終わる。
指揮者 佐々木さん、2012年3月の石巻での演奏同様、終わったまま、「祈り」へ。
場内も、オケも「沈黙のひととき」。そして、万雷の拍手。


 


15分休憩。ホワイエは、「買い物客」でごったがえす。


  


6時15分、再開。
今度は、一転、邦楽2曲。「ふるさとの四季」。同様2曲の、男声、女声、混声、小中学生、慶應志木高ワグネル、と5色の色彩。
舞台は、250人、2階袖席に、方や「慶應志木」、反対側には女声、男声各50人ずつが、まるで4chスピーカーのサラウンド音響のように、観客席に降り注ぐ、ワンダーランド。懐かしい曲の数々に観客の口元がかすかに動く。
そして、「カンタータ大いなる故郷石巻」。小杉太一郎氏の「伊福部メソッド」の土俗的なリズムから、主に男声の斉太郎節、女声と児童の石巻風景、混声の石 巻祝祭(賛歌)の大スペクタクル。エンディングの盛り上がりは、オケ、合唱とも「咆哮」。会場の床がまるで地震の様に揺れる、という初めての体験。


 


 最後は、ベートーヴェン第9、第4楽章。練習番号M。あの有名な主題、ドイツ語で、児童も、中学生も、高校生も歌う!


 


そして半数近くが志木、所沢、多摩、 川口などの第九の会メンバー。しかも、この合唱団、なんと高音パート(ソプラノ・テノール)のほうが、低音パート(アルト・バス)より多い、という珍しい 構成。
なので、高音が鳴り響き、凄い音量。エンディングも決まる。オケも、前日や本番前練習では、イマイチだったのに、本番ではピタリ。大拍手。「ブラ ボー」とともに、「ありがとう」の大きなかけ声。


 


アンコールも、それまで2階袖席にいた合唱メンバーが通路に並び、また、今度は観客と日本語で「歓喜の歌」。
終わると、またあちこちから「ブラビー」「ブラボー」そしてまた「ありがとう!」の大声。そしてスタンディングオベーション。感動が溢れた。


4. 交流会


交流会。でも、和太鼓の運搬や舞台撤収作業チェックなどやること満載で、交流会に大幅遅刻。すでに石巻関係の代表や和光市長のご挨拶、乾杯は終了。 本来は、司会補佐、のはずだったが、仕方ない。


 


暫くして、「慶應志木高ワグネル」の合唱。「観客」の余りの熱狂で、アンコール。次は、「コールN」。県立 長崎北高にわずかだが南高、佐世保高の在京同窓生の合唱団。
そして、「カンタータ」作曲小杉太一郎氏のご長男、さらに同級生やファンご挨拶。


  


さらに、ソリスト、合唱指導者の一言。指揮者、「スマホのメモ」見ながらの挨拶に場内沸く。また合唱。安積フィメール・コール東京。そして、最も遠隔地から見えた、宮崎県えびの市からの6人。えびの第9の会。
締めは、榑松実行委員長。もう顔真っ赤。でも独特の語りで会場沸く。9時半前、閉会。30分ぎりぎりで撤収。10時、石巻へ「合唱団」バス出発。


                                   


一方、宿泊で、先に飲んでいる石巻市民交響楽団たちと、合流。但し、こちらはノンアルコール。川越行き東武東上線12時28分で朝霞のホテルへ帰るという。自宅着12時40分。長~い一日、終了。 

イベント概要
イベント名 「和光3・11を忘れない」 チャリティイベント&コンサート
開催期間 2015年03月12日(木)~2015年03月14日(土)
①「漂流 ふくしま」写真展
03月12日(木)~03月14日(土) 9:00~17:00
②和光3・11「つながりカフェ」
03月14日(土) 10:00~15:00
③和光3・11を忘れないコンサート
03月14日(土) 17:00~19:00
開催地 埼玉県
会場 和光市民文化センター サンアゼリア
料金 有料
①「漂流 ふくしま」写真展 : 無料
②和光3・11「つながりカフェ」: 無料(事前予約)
③和光3・11を忘れないコンサート
入場料:一般1,000円(900円+石巻オケ・合唱遠征費カンパ100円)/学生500円
主催 3・11を忘れない実行委員会