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レポート
森のはこ舟アートプロジェクト2014・三島エリア 地芝居をつくろう・Ⅰ『平田オリザ演劇プロジェクト』に参加しました。

イベントレポート
事務局ブログ

 


 12月20日、福島県三島町で開催された【地芝居をつくろう・Ⅰ】『平田オリザ演劇プロジェクト』に参加しました。


 「森のはこ舟アートプロジェクト」は、福島県会津地方の喜多方、三島、西会津の3エリアで豊かな森林文化をテーマに開催されているアートプロジェクトです。
 私たちを未来に運ぶ「はこ舟」である森に秘められた教えを読み解き、 ≪森につどい、学ぶ≫ ≪森で考え、未来を創る≫ をコンセプトとし、アーティストが地域の方々と共に、アートを通して未来への風穴を開けようと地域の課題に向き合っています。
 文化芸術による復興推進コンソーシアムでは、森のはこ舟アートプロジェクトの協力をしており、協賛企業の紹介やプロジェクトの情報の発信を行なっています。


 


地芝居をつくろう・Ⅰ「平田オリザ演劇プロジェクト」
青年団『銀河鉄道の夜』上演会


原作:宮沢賢治 作・演出:平田オリザ
出演:菊池佳南 富田真喜 小瀧万梨子 中村真生 高橋智子
会場:三島町交流センター山びこ
日時:2014年12月20日(土)13:00から14:00


 この『銀河鉄道の夜』は、三年前、フランスの子どもたちのために作られた作品で、一昨年から日本語版を制作し、東日本大震災の被災地をはじめ全国を巡回しています。『銀河鉄道の夜』は、様々な読み方ができる作品ですが、この舞台はもともとフランスの子どもたちにも分かりやすい内容、上演形式となっておりました。



 午前10時に会場入り、既にリハーサルが始まっていた。客席中央に平田オリザさんが真剣な眼差しで、リハに臨んでいました。リハ終了後、挨拶を交わしました。オリザさんとは、(一財)財団法人地域創造の調査研究委員や政策評価のあり方などの委員当時に一緒に仕事をさせて戴いておりました。

 オリザさんは、2009年の夏、パリの国立劇場センターから「児童劇団を作れ」と依頼があり、『銀河鉄道の夜』を提案し、制作し、最終日には近隣の小学生(6、7歳)を招いて上演したそうです。『銀河鉄道の夜』は、死を直接的に描いた作品なので不安があったそうですが、先生やコーディネーターから「子どもは子どもなりの受けとめ方をして行くから大丈夫だよ」という彼らの見解があったそうです。



 平成22年12月20日から23年1月末まで、サルトルビルに滞在して作品を完成。県内38ステージを経て、4月にはパリ公演を行なっていました。その間に東日本大震災があり、『銀河鉄道の夜』の上演は新しい意味を持つものとなり、4月パリ公演では、フランスの子どもたちから、被災地の子どもたちに向けてメッセージが飾られたそうです。

 その後、仏語版『銀河鉄道の夜』は、沖縄、ソウル、台北で上演し、各地で高い評価を受けてきました。そして、平成24年以降、この作品を日本語版に書き換えて、新たに高学年向きに演出され、全国を巡演し、被災地3県も回っています。

 オリザさんは、この作品を、被災を受けた子どもたちに見せて大丈夫だろうかという問題に直面し、地元の方々と話し合いを重ね、比較的被害の少なかった被災地を訪れています。

 オリザさんは「『銀河鉄道の夜』は色々な読み方ができる作品ですが、仏語版を作るにあたっては、「友人の死を受け止めながら成長していく子どもの物語」というシンプルな視点を採用しましたが、これはまったく偶然ですが、そのことが被災地でも、被災地以外でも、子どもたちの心に化学反応を起こせるならばと願っています。」とこの作品には、劇作家の魂が込められていました。

 私はこの作品は、偶然ではなく、天上界の誰かがこれまでのシナリオを作ったに違いないと感じました。偶然でなく必然的な結果と信じています。


 


 


平田オリザさんによる「演劇ワークショップ」


 三島町小・中学校の生徒を対象とした演劇ワークショップ
 参加生徒数50名(小学5年生~中学3年生・男女学年混同6~7人)8版編成



 後半は、平田オリザさんの演劇ワークショップ。参加生徒は、小学5年生から中学3年生の50名(男女学年混合で~7人・8班)で、教育委員会、学校長、先生、家族が見守る中、実施されました。

 朝の教室、生徒たちが登校して教室はワイワイとうるさい。生徒たち会話はどんどん盛り上がる。そこに先生がやってくる。そして、先生が沖縄からの転校生を紹介。生徒から転校生に聞きたいことを質問、先生は教務室へ帰る。そして、転校生と生徒の会話が始まり、来年沖縄に皆で遊びに行くことになる。

 この台本を基に、役者を決め、練習して班ごとに対話劇を発表。次は、自分たちで台詞を考え、オリジナル対話劇にして発表した。子どもたちの表情や表現力が2回目からは変化して、堂々と発表するようになった。さすが、平田オリザマジックでありました。