レポート
全国こども民俗芸能大会・伝統文化継承フォーラムに参加して
平成26年8月5日、日本青年館大ホールにて「全国こども民俗芸能大会」の福島県 南相馬市 烏崎の子供手踊を鑑賞しました。
福島県南相馬市鹿島区には、「おさがり」と称する浜おり祭礼が多く存在し、この踊りもその1つの奉納踊りのようです。
本来は12年に1度干支にちなんで(江垂日吉神社…申年)(男山八幡神社…戌年)行われるようですが、昨年は小学校の閉校に併せて県からの要請があり、県の「ふるさとの祭り2013」で復活したそうです。
踊りは、13人の子供達が、傘の下にいる3名の大人の民謡に併せて、日の丸扇子や四つ竹(鈴のついたカスタネットのような道具)を用いて、メリハリのある踊りを披露してくれました。(傘は、神聖な場所や魔除けのような役割があるとのこと)
公演までの練習では、学校が終わった後、週に3回仮設住宅からは6~7キロと離れた公共施設で18:30~21:00まで練習したそうです。衣装が客席から見ていてとても華やかでしたので、近くで写真を撮らせてもらいました。
本来は女の子の踊りであるために、男の子も女の子も同じ着物を着ていますが、女の子のみ頭に髪かざり(簪)をつけていました。
翌日6日「伝統文化継承フォーラム」では基調講演・事例発表のあと、パネルディスカッション「世代間交流でつなぐ~ふるさとの伝統文化」が行われました。教育現場からのパネリストの柁原先生からは、地域のお囃子を学校教育に取り入れた報告と学校で子供たちが行う仕組が出来た際には、その仕組みを地域に返していくことの重要性が語られたのが印象的でした。
また、世代間交流という観点から伝統芸能の守り方と舞台等での環境演出との問題提起がされ、会場も巻き込んで活発な議論が行われました。
最後にまとめとして、農村や山村など地域の生活と密着する芸能だからこそ、心が揺さぶられ、先人から学びたいとの意識が生まれやすいこと、先人から学ぶことは、教える側・教わる側の相互作用あり、継承行為そのものが世代間交流となっていることなどが報告され、郷土芸能の魅力がどこにあるのかについて、改めて気付がされた気がしました。
イベント名 | 第16回全国こども民俗芸能大会 |
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開催期間 |
2014年08月05日(火) 13:30 開場 14:00 開演 |
エリア | 関東エリア(東京都) |
開催地 | 東京都 |
会場 | 日本青年館 大ホール |
料金 |
有料 ■大人 前売1,000円/当日 1,500円 ■小人(中学生以下) 前売・当日共 500円 |
問合せ先 | 公益社団法人 全日本郷土芸能協会「こどものまつり」係 [TEL] 03-5545-3413 [Mail] info@jfpaa.jp |
主催 |
公益社団法人 全日本郷土芸能協会 |
協力 |
【助成】 日本財団 |